一般社団法人行事食協会では、日本の豊かな食文化の根幹である「行事食」を次の世代に伝え、継承していくためのさまざまな活動を行っています。個人の方の心豊かな暮らしづくりから企業・団体の皆様の人材育成や事業活動まで、ご要望に応じた多様なプログラムをご提供いたします。ご興味、ご質問がございましたら「お問い合わせフォーム」よりお気軽にご相談ください。

講演・企業研修

行事食の魅力を、
多角的な切り口でお伝えします。

講演

「京の行事食」「行事食から学ぶ、大人の嗜み」「お節料理のいわれと作法」など、ご要望に合わせたテーマで講演を承ります。文化教養を深める学びの場から、ビジネススキル向上を目指す企業研修まで、幅広いニーズにお応えします。

企業研修

行事食を通して日本の食文化を知り、室礼や作法を学ぶことは、社員の教養を深めビジネスに新たな視点を与えてくれます。例えば、食品関連企業様なら、自社商品の販促企画やブランディング、伝統をいかした新たな商品開発に。また、業界を問わず、食を通じた心身の健康増進やSDGsへの取り組み、グローバルなビジネスシーンにおける円滑なコミュニケーションなど、多様な形でご活用いただけます。研修内容は、オンラインや対面形式など、ご要望に合わせてカスタマイズいたします。新入社員や管理職向けの研修、福利厚生プログラムの一環として、ぜひご検討ください。

■主な実績

写真:女子硬式野球社会人チーム食育講座
写真:女子硬式野球社会人チーム食育講座
写真:企業研修
写真:企業研修

講座・資格認定

日本の食文化を深く学び、伝える人材を育成します。

オンラインで学ぶ「京の行事食」

日本の行事食のルーツとなる「京の行事食」を中心に、ご自宅や職場で気軽に学べるオンライン講座です。全23の行事から、興味のあるテーマを1つからご受講いただけます。「なぜこの日にこれを食べるの?」という疑問から、その背景にある歴史や物語まで、講師が分かりやすく解説します。季節ごとの行事食に込められた意味やいわれを知ることで、日々の暮らしや食卓がより豊かになります。
※2026年2月スタート予定

協会認定講師「行事食伝導士」 育成講座

約2年間のカリキュラムを通して日本の食文化を体系的に学び、後世へ語り継ぐ講師を育成する講座です。日本の行事食のルーツとなる「京の行事食」を主軸に、ご自身の地域の行事食と比較しながら、それぞれの魅力や特色を伝えられる専門家を目指します。講座は、オンラインを主体に年1回(予定)の対面講座を交えて開催。全講座修了後に実施する認定試験に合格された方には「一般社団法人行事食協会認定・行事食伝導士」の認定証を授与。認定講師として、さまざまな場でご活躍いただけます。
※開催時期など詳細は協会へお問い合わせください

食育活動

未来を担う子どもたちに、
行事食の大切さを伝えます。

幼稚園、保育園、小・中学校などを対象に、子どもたちが日本の食文化に親しむきっかけとなる食育活動を行っています。
ゲームやクイズ、料理体験や音声講座など、五感で楽しく学べるプログラムを用意しています。

■これまでの活動地域

食育コーチ・白木彰子

商品開発・メニュー提案

行事食の価値をいかし、商品やサービスの開発を支援します。

主に食品会社や飲食店さまを対象に、行事食のコンセプトを取り入れた商品開発やメニュー提案を行います。日本の伝統的な食文化と現代の市場ニーズを掛け合わせ、消費者に響く新たな価値づくりをサポートします。

■主な実績

「新春祝い菓子・福かさね」写真提供:芋屋金次郎株式会社様

イベント・ワークショップ

行事食を囲み、京の文化を体験する特別な時間を提供します。

京町家などを活用した少人数制の勉強会やワークショップ、料理教室を不定期で開催しています。京都ならではの季節の移ろいや行事をテーマに、文化を深く味わいながら、参加者同士の交流も楽しめる時間を提供します。また、国内外から参加できるオンラインイベントも多数企画しています。

写真:十三夜と奈良の銘酒を愉しむ奈良特別講座 
写真:十三夜と奈良の銘酒を愉しむ特別講座 

執筆・メディア出演

行事食の魅力を、言葉やメディアを通して幅広く発信します。

雑誌、WEBメディアなど各種媒体への記事執筆・監修、書籍出版のほか、テレビ、ラジオ番組での解説やコメント出演、対談なども承ります。行事食の背景にある物語や先人の知恵を分かりやすく紹介し、より多くの方が日本の食文化の魅力に触れるきっかけを作ります。

写真:京都府生協広報誌
写真:京都府生協広報誌

行事食協会認定講師紹介

当協会認定の講師陣が全国で活躍しています
当協会認定の講師陣が全国で活躍しています

行事食の魅力 協会認定講師「行事食伝導士」の声

平木奈緒実(行事食伝導士・事務局長 アメリカ在住)

行事食を学ぶ前は、日々の忙しさに追われ心の余裕がないままに過ごしていました。しかし学びを通して、ほんのひとときでも立ち止まり、自身の気持ちや物事に向き合う時間が生まれました。心を整えることで、自然と周囲にもやさしくなれると気づけたのは、行事食のおかげです。小さな一皿も「ありがとう」を伝えるきっかけになる、それは私にとって大きな変化でした。今、家族の都合でアメリカで暮らしています。日本を離れ、改めて行事食には、人を想う心や四季を映す見立ての文化といった、他国にはあまり見られない豊かさがあることを実感しました。ただお腹を満たすだけでなく、人と人をつなぐ力を持っています。残していきたい大切な伝統で、日本のみならず多くの国の方々にも知ってほしいと思います。

桑内風花(行事食伝導士・講師育成コーチ 大阪府在住)

私は母が京都出身なこともあり、京都の行事食には親しみがありましたが、改めて学ぶことで、料理に込められた意味や季節の習わしへの理解が深まりました。白味噌のお雑煮や節供料理など、日常の中に根付く食文化に長い歴史と人々の思いがあることにも気づかされました。また、行事食協会の活動を通じて全国各地の行事食に触れ、地域ごとの違いや共通する思いに触れたことで、食文化の多様さと深さを実感しました。行事食は、ただの料理ではなく、人や季節とのつながりを大切にする文化であると感じています。

白木彰子(行事食伝導士・食育コーチ 愛知県在住)

小学校や幼稚園での食育活動を通じて、子どもたちに日本の食文化を伝えています。季節の行事やその由来を、遊びや体験を交えながら楽しく学ぶ時間を大切にしています。私の想いは「日本の行事食を未来へつなぐこと」。行事食には、家族や大切な人の幸せを願う先人たちの温かな心が込められています。その背景を知ることで、日々の食卓がより豊かで心のこもった時間に変わります。子どもたちの笑顔こそが、私にとって一番の喜びです。このすばらしい伝統を食卓から広げ、多くの人へ届けることが私の使命。日本の行事食が持つ温もりを、ぜひ一緒に感じてみませんか。

長南陽美(行事食伝導士・事務局担当 山形県県在住)

行事食を学び、北前船の影響によって京の文化が山形の暮らしに根付いていることを実感しました。文化発祥の地、古の都から全国各地へ行事が広がり、その地域ならではの行事食に発展したのが奥深いと思います。私はオンライン講座を通して春夏秋冬に合わせた器や箸置きの選び方、食卓の室礼を学び、心豊かな生活に変わりました。 また、通年同じ食材を購入できる時代になりましたが、行事食は旬の食材をいただくので食育にも繋がっていると思います。 これからは行事食を囲みながら娘達へレシピを受け継いでいきたいです。そして旧暦を取り入れた四季ごとの過ごし方を教わり、気づけば季節の変わり目に体調を崩すことなく過ごせるようになりました。 さらに、行事食に対する正しい知識や女性の嗜みが身につき、いざというシーンでも恥ずかしくない振る舞いができるようになったと思います。 行事食は「暮らしの教養」と提唱していることにも大変共感しています。私のように遠方在住でも京の行事食をオンラインで学べるのも魅力です。全国各地の皆さんから学んでいただき、行事食をより身近に感じてもらいたいです。

綛谷有起(行事食伝導士 奈良県在住)

行事食を学ぶ前は、おせち料理や恵方巻きを、単なる“季節の食事”として見ていましたが、すべてに意味があることを知り、意識がまるで変わりました。
そこには、季節の恵みをいただく知恵、命への祈り、風土と歴史を映す文化、そして人と人をつなぐ力がありました。私の願いは、子や孫、そして地域の皆さんへ、行事食の意味と豊かさを静かに伝えること。四季の移ろいを感じながら、祈りをこめた一皿を、暮らしの中で未来へつないでいきたいと思います。
大和(奈良)は国のまほろば、日本のはじまりの地と言われます。
この地に育まれた誇りを胸に、行事食とともに歴史や伝統を慈しむ心を、これからも丁寧に伝えてまいります。

西友梨(行事食伝導士 静岡県在住)

富士山を望む豊かな自然に恵まれた静岡の地で、日本の行事食を通して、古くから伝わる季節の移ろいや温かな想いを伝えています。 行事食は、家族や大切な人の幸せを願う、先人たちからの温かい贈り物です。なぜその料理を食べるのか、行事の背景にある物語を紐解くことで、日々の食事がより心豊かな時間へと変わります。四季や暦を意識した暮らしは、私たちに心のゆとりと豊かさを与えてくれます。食卓から始まる日本の伝統と温もりを、皆様にお届けします。

原知子(行事食伝導士 三重県在住)

行事食を学ぶことで、旬を取り入れた食生活や規則正しい生活を心がけるようになり、心と身体を整え、日々健康で暮らせるようになりました。現在は子どもたちに関わる仕事をしており、 夏休みにはそうめん、冬休みにはお雑煮を作り、みんなで行事やその意味を学びながら楽しく美味しくいただきました。この経験を活かしながら、これからも古くから大切にされてきた日本の文化や行事、行事食を通して、色々なことを子どもたちや地域の皆さまに伝えていきたいと思います。

中村由美子 (行事食伝導士 神奈川県在住)

古くから伝わる行事食には、その土地や季節の豊かな恵み、先人たちの知恵と暮らしの工夫が詰まっています。「ハレの日」の特別な料理というだけでなく、家族の健康を思う気持ちや季節の移り変わりを慈しむ心が込められています。 これらの行事食を日々の食卓に取り入れることで、家族との会話が弾み、彩り豊かな季節感を味わえるようになりました。先日、小学生にオンラインで行事食を教える機会をいただき、子どもたちが目を輝かせて学ぶ姿に触れ、改めて教えることの喜びを強く感じました。私の住む神奈川県は横浜開港を礎に発展し、相模湾・東京湾の豊かな漁場、大山・丹沢の山々の恵みに囲まれています。 この豊かな風土と私の暮らす土地ならではの文化が育んだ行事食の魅力を、より多くの人に伝えたいと願っています。 料理教室やオンライン講座などを通し、食の楽しさと大切さを分かち合い、地域に根ざした食文化の継承に貢献してまいります。