十二月 冬至 【とうじ】

- 無病息災
- 厄除け
- 運気上昇
一年で最も長い夜。太陽が生まれ変わる吉日。
二十四節気(1年を24等分して季節の移り変わりを表した中国の暦)の一つで、一年で最も夜が長く昼が短い日です。古くから、太陽の力が最も弱まる日であると同時に、翌日から再び力が甦る「一陽来復(いちようらいふく)」の吉日とされてきました。陰が極まり陽に転じるこの日は、悪い流れを断ち切り、運気が上昇へ向かうスタート地点と捉えられています。
この日に欠かせない行事食が「かぼちゃ(南瓜)」です。本来は夏野菜ですが、長期保存ができるため、野菜が不足する冬にビタミンを補給し、風邪を予防するための「先人の知恵」が詰まっています。また、南瓜(なんきん)や蓮根(れんこん)など、「ん」のつく食材を食べて運を呼び込む「運盛り(うんもり)」や、小豆の赤い色で邪気を払う「冬至粥」を食べる地域も多くあります。
食後は「柚子湯」で身を清めましょう。「冬至=湯治」「柚子=融通」という語呂合わせに加え、強い香りが邪気を払い、精油成分が冷えた体を芯から温めてくれます。厳しい寒さを乗り越え、無病息災を願う節目である「冬至」。栄養豊富な行事食と温かいお湯で心身を整え、来るべき春からの日々も、健やかに過ごしましょう。
「冬至」の行事食
南瓜 【かぼちゃ】
本来は夏が旬のかぼちゃを長期保存し、追熟によって甘みと栄養価が増したものをいただいていたことが、この風習のはじまりとされています。流通が発達していなかった時代、かぼちゃは野菜が不足しがちな冬の貴重な栄養源でした。江戸時代中期にはすでに、中風(脳卒中)や風邪の予防として食べられていたという記録が残っています。
いとこ煮 【いとこに】
かぼちゃと小豆を一緒に煮て、醤油や味噌で味付けした料理。栄養豊富なだけでなく、赤い小豆は「魔除け」、かぼちゃは「運盛り」と、縁起の良い食材同士の組み合わせでもあります。名前の由来は、硬い食材から順に「追々(おいおい)」煮ていく手順を、「甥々(おいおい)」にかけ、甥同士である「いとこ」になぞらえたなど、諸説あります。
冬至七草 【とうじななくさ】
冬至には「ん」のつくものを食べると「運」が呼び込めるとされています。中でも「ん」が2回つく「なんきん、にんじん、きんかん、れんこん、かんてん、う(ん)どん、ぎんなん」は”冬至七草”と呼ばれ、これらを食べて縁起を担ぐことを「運盛り(うんもり)」といいます。一年が無事に終わることへの感謝と、来たる年の幸運を願う風習です。