一般社団法人 行事食協会


「一般社団法人 行事食協会」は、日本の伝統的な文化や四季折々の行事に結びつく「行事食」を守り、未来へつなぐため2021年7月に設立した団体です。「行事食」を通じて、日本の豊かな食文化を継承し、季節の移ろいや自然の営みと調和した食の楽しみ、心と体を整える食の大切さを、多くの人に伝えることを目指しています。

そのために、行事食の知識や技術を伝える指導者の育成、企業や団体向けの研修・セミナーの開催、未来を担う子どもたちへの食育活動、さらには日本の食文化の魅力を海外へ発信するなど、幅広い活動に取り組んでいます。

活動実績についてはこちら
行事食協会 代表理事 小宮理実
代表理事 小宮理実

代表ご挨拶

私は幼い頃から食べることが好きで、朝一番に「今日のごはんは何?」と母に尋ねるのが日課でした。母が立つ台所で、旬の食材がさまざまな料理へと変化する様子はまるで魔法のようで、その七変化に心躍らせたものです。また、大正生まれの祖母からは、食に込められた意味やしきたりを教わりながら育ちました。母から受けた「旬を味わう喜び」と、祖母から学んだ「心を込めた食の豊かさ」。この二つが、今の私の礎となっています。


かつて日本人は、季節ごとの行事を暮らしの節目とし、その時々の「行事食」で食卓を彩ってきました。行事食を囲みながら旬の恵みに感謝し、家族との絆を深め、明日への活力を養ってきたのです。しかし、利便性と効率を追求する現代において、こうした先人の知恵と温もりに満ちた食文化は薄れつつあります。だからこそ今、行事食の価値を見直す時だと感じています。私たち一般社団法人行事食協会は、このすばらしい日本の食文化を一人でも多くの方へ伝え、現代に添った形で継承することを使命とします。そして、食を通して他者を思いやる心が育まれる社会を目指し、その一助となるよう努めてまいります。

小宮理実プロフィール

一般社団法人行事食協会 代表理事
料理研究家

1971年、京都・室町生まれ。幼少の頃から祖母と母より京の家庭料理の心を受け継ぐ。
2007年より料理研究家としての歩みを開始。おせち料理の専門家として大手百貨店の商品を手がけるほか、会員制料理教室の主宰、企業の商品開発など幅広く活動する。長年の料理研究家の経験を通して、行事食が日本の精神性や季節を慈しむ心を伝える文化遺産であると再認識。未来へ繋ぐため、2016年から始めた食育活動を発展させ、2023年に「一般社団法人行事食協会」を設立。現在代表理事として、講演や講座、後進の育成を通じ、行事食に込められた先人の知恵と心を伝える活動に力を注いでいる。
著書に『福を呼ぶ京都食と暮らし暦』(青幻舎)、『京のおばんざい四季の味』(家の光協会)。その他、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌などメディア出演多数。

法人概要

社名 一般社団法人行事食協会
欧文 Gyojishoku Association
所在地 〒600-8846
京都府京都市下京区朱雀宝蔵町44番地 協栄ビル2階 京都朱雀スタジオ内AS509
電話番号 050-5577-0633
設立 2023年7月27日
会員 117名(2025年9月時点)
活動内容 日本の伝統行事に結びつく「行事食」の普及活動、「行事食」教育プログラムの提供、食育ボランティア、行事食関連商品の開発など
講師 9名

沿革

2021 年 7 月 行事食協会発足
12 月 岡山県瀬戸内市美和小学校にて食育講座開始
2022 年 2 月 京の行事食オンライン講座開始
4 月 岡山県瀬戸内市の小中学校4校にて音声での食育行事食講座開始
6 月 「行事食協会」商標登録完了
10 月 第一工業製薬「京の行事食×天虫夏草」WEBコンテンツ配信開始
2023 年 2 月 行事食講座講師育成コース開始
7 月 「一般社団法人・行事食協会」設立。 代表理事に小宮理実が就任、理事以外の正会員9名を選任
12 月 芋屋金次郎株式会社 商品開発協力、文化指導開始
2024 年 1 月 ホテルオークラ京都にて第1回公開講座「節分」を開催
5 月 沖縄県行事食勉強会開催、松本料理学院・松本嘉代子学院長と代表理事・小宮が対談
10 月 フジッコ株式会社・食育連携企画開始
12 月 内閣府政府皇室発行・海外向けWEB広報誌「HIGHLIGHTING Japan」に代表理事・小宮によるおせち料理の解説記事掲載
12 月 芋屋金次郎株式会社「新春祝い菓子・福かさね」第2弾発売(商品開発協力、文化指導)
2025年 1 月 第1号会報誌「GYOJISHOKU MAGAZINE」発刊